MOGY-TV プロデューサーの言葉

茂木淳一君とはこのプロジェクトがスタートしてから初めて顔を合わせました。
ミュージシャンとしての彼が<千葉レーダ>名義で発表したアルバムも
(これには多くの友人たちが関わってました)
DVD『スキージャンプ・ペア』で披露しているナレーション技術も
大いに注目していましたが、レコード会社から
「音楽以外の側面をフィーチャーした彼のアルバムをプロデュースして欲しい」
とのオファーがかかった時、とまどいを覚えたのも事実です。

<千葉レーダ>の方は柳の下のドジョウを狙うにしては
あまりにも水が少なそうで、ドジョウが住んでるようには見えなかったし
大ヒットしたDVDとの相乗効果を狙う話なら
かなり的外れな気がしたので(笑)。
と、同時にこの仕事が世界中でもっとも僕にふさわしい仕事であることを直感。
二つ返事でプロデュースを引き受けました。

そして茂木君との美しき共犯関係の中、レコーディング期間はなんと半年。
ついに完成したのがこの『MOGY-TV』です。

「MOGY-TV」という、どこのIT企業にも買収されないであろう
妄想内テレビ局=妄想局の一日をパッケージ。
ネタを構成する全ての音素材(SEやBGMも含む)が茂木くんの声のみ
という前人未踏のエクスペリメンタルなコンセプトはもちろん
ライブレコーディングしたトラックに
Pro-Tools上でスティーリー・ダンやトータスばりの
編集作業(ちょっと言い過ぎ)を施すという部分においても
僕らふたりのミュージシャンとしての感覚が拠り所になっています。

と、なにはともあれ。
このアルバムはいわゆる芸人さんが作ったレコード
(タモリ、たけし、さんま、とんねるず、ダウンタウン・・・)でも無ければ
テレビやラジオ番組、雑誌の企画などをベースにして作られたレコード
(スネークマンショー、業界くん物語、etc)でもありません。

今は競争相手がすっかり居なくなった廃墟のようなスペースへ
勝手に上がり込んだような気分です。
ふたりで思う存分やらせてもらいましたから
あとは皆さんに楽しんで頂くだけ・・・。

何卒よろしくお願いします。


ミズモトアキラ

ミズモトアキラ プロフィール

DJ/ミュージシャン。
99年2月から03年3月まで常盤響とのDJユニット
" TMVG"として活躍し、国内外のパーティを大いに盛り上げる。
TMVG解散後、ハウス・ミュージックをベースに
ロック、ヒップホップ、ラウンジ・ミュージックなど
あらゆるジャンルのサウンドを強靱なテクニックで縦横無尽にプレイし、
その高いパフォーマンス性でも注目されている。
主な競演DJは小西康陽、須永辰緒、テイ・トウワ、田中知之(FPM)
大沢伸一(Mondo Grosso)、福富幸宏、Taku(m-flo)など多数。
またYMO、キリンジ、シンバルズといったアーティストのリミックスも手がける。

01年にミックスCD「JET BOYJET GIRL」をリリース
そして02年にはキリンジのボーカリスト堀込泰行、
flex lifeのrie、スパンク・ハッピー/DCPRGの菊地成孔など
豪華なゲストを迎えて制作した初のソロ作品集「A.M.」を発表。
また「A.M.」からのアナログシングル「A.M.E.P.」シリーズも
発売後一週間で完売するなど高い評価を受けた。

またテキスト、グラフィック、音楽、映像、写真などを
多角的に扱うエディターとして、単行本やプレスキットの編集
ライナーノーツへの寄稿、雑誌連載など多数。
他、PVディレクター、1998年から2001年にかけて、
TV番組『rock the roots』 『music roots』を司会/監修。
NIGO、コーネリアス、バッファロー・ドーターなど
国内外延べ100人以上のゲストを迎え
その独自の視点/切り口で話題になった。
単独の著作として『ディスカバリー・ジャパン D.J.』
('02年・ブルース・インターアクションズ刊) がある。
現在は年内発売予定の新作単行本(リットー・ミュージック刊)を制作中。


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